SSブログ

久しぶりに飛行機に乗った。 [日記]

久しぶりに 飛行機に乗った。
ゼロスピードからの 急激なマックス加速で
わずかそれは 数秒なのか 十数秒なのか
あっとゆうまに 数百メートルほど走り
そしてそのまま ふわりと浮いた


旋回しながら 地上がどんどん離れていく

少し経つと 翼の間から山が見えてきた

ゆっくりと

山や川 その上に浮かぶ雲が

ゆっくりと

後方に移動していく


日本という地上の上空を


ゆっくりと

だけど きっとすごい速さで 移動していく



また少し経つと

高い山が見えてきた


高い山の連なり


頂上の白い 高い山が幾つも
ここは 長野の上だろうか。日本アルプスとかいうあたりなのか

また少しすると

見える景色は真っ白の雲だけになった


雪雲なのか
たまに雲の切れ間から覗く地表も
雲か地面か区別がつかないくらい白い


飛行機は
雲よりはるか上を移動しているので
外はとても明るく まぶしい


雲の上は いつも晴れなのだ
そんなの よく考えたら 当たり前のことなのに
普段は意識できないところにあって
こうやって
たまに思い出させる


下を見ると雲が切れて

白い町並みが見えてきていた

山も 家も 道も

ヒトの営みすら 雪に包まれている


今に着く故郷の景色の中に


久しぶりに 自分も混じる


そういうことを考えながら なぜか少し涙が出た。

そして パイロットは
真っ白な雲の中に 降下していく

真っ白な視界の中で 何を 思うのか


そして

雲の下は 突然に現れる 白い世界に圧倒されるみたいに 

川端康成の
「トンネルをぬけると そこは 雪国だった」 を思い出した。


少しだけ 違うのは ぬけたのはトンネルじゃなくて 雲だけど。


「雲の下は 雪国だった」




白い視界を潜り抜けて
着陸してくれた パイロットに感謝した。

ただいま。


金曜日は 故郷に。


日曜日は また いつもの日常に。

戻ってこれたこと。
軽く感謝する。


nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。