でガス。 [日記]
方言が好きだ。
言葉はその昔、都(京都)で次々生まれ、地方へ波紋のように広がっていった。
あるところは港を介して商人などにより波紋より先に広がり
あるところでは山に遮られ陸封状態になったりした。
大屋政子さんだったような気がするのだが、もしかしたら違うかもしれない。
海外暮らしも長く、最近の日本の言葉の影響を受けていないため
古い時代の美しい日本語を話される方だったとか。
方言も、その昔都で生まれた日本の言葉が
半ば陸封されたような状態で 現存しているものといっていいと思っている。
波紋状に広がったため、東北と九州に似た言葉があったりするとか
何かの本で読んだこともある。
距離を同じくして同じ時期に伝わったもの、と思われる。
また、言葉には地域性の抑揚があり、今の居住区に移り住んでから
言葉が聞き取りにくい。何を言ったか分からず、聞き返すことが多い。
最近見た新聞の 補聴器のコピーに
耳は音を聞き取り 脳がその音を判断する、というようなのがあった。
耳に聞こえた音(おん)を、自分の聞きなれた言葉のイントネーションの記憶から
似た綴りを拾い出し 今言った言葉が何であったのか憶測をつける。
それが、自分が生まれ育った地域から離れすぎているため
自分の頭の中にある言葉のフレーズと 音(おん)が結びつかないのだ。
以前 関西圏のイントネーションで「お葬式」と言われたのが
何回聞いても「包装紙」にしか聞こえなかったことがある。
アクセントは「そうし」あたりにある。
・・・・・アクセントは罪だ。
自分の生まれ育った地域では 「 お そ う し き 」 は 「 く も ん し き 」 くらいのイントネーションだ。
話は戻るが、方言の語源を考えるのが半ば趣味である。
普段使ってきたその言葉(方言と呼ばれる)が現在の標準語だとどういう意味で
それを分解して 古い日本語の どうゆう言葉が 変化して方言として定着したか・・・。
最近久しぶりに思い出して使った言葉に「でがす」がある。
発音は「大阪ガス」くらいのガス と 「で」 で 「で ガス」
完了させるとか仕上げるという意味である。
自分で「やる」「やってしまう」という意味で「3時までにでがす」とか(「でがす」)
早く「やってしまえ」という意味で「早ぐ(早く)でがせ」と使ったりする(「でがせ」)
やってしまわなければいけない時は「宿題でがさねね」とか言う(「でがさない」といけない)
「でが」の後ろの さ行の変化は「させる」だと思う。
今度は「でが」について考える。
元より、「完了させる」「仕上げる」系なので
「出来あがる」だと思った。
現存するその言葉は「出来上がり」とか「出来上がる」しかない
(「出来上がり」は動詞じゃない)
「出来上がる」だと 自分が何かしなくても勝手に完了する感じだけど
「させる」がつくと それをするのは自分、と 急に動詞になる 気がする。
なので「出来上がり」の状態に自分が「させる」という意味で
「出来あげさせる」 が 「で ガス」 の語源だと思うのです。
(自分の故郷は寒い方なので 口をあけるときはすばやくというか
あんまり口をあけている時間は長くない方がいい、的な言葉の進化がみられるので)
だがしかし、とりあえず 今 そんな言葉はない Σ(゚д゚;)
でがす=出来上げさせる
とりあえず 今回よーーーくよーーーーぉく考えて これが自分の中で判明しました。
日本語的に語源を考えただけであって
今はない言葉なので 正しいのか その 道筋も分からないけど。
コメント 0
コメントの受付は締め切りました